icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻3号

1987年03月発行

検査ファイル 項目

EIA法による凝固因子定量

著者: 福原延樹1

所属機関: 1三越厚生事業団三越診療所検査室

ページ範囲:P.252 - P.253

文献概要

 凝固因子の定量は今日,目的の凝固因子の欠乏血漿を用いる方法が一般的である.正常人混合血漿の希釈系列を作製して,それぞれ欠乏血漿と混和し,活性化部分トロンボプラスチン時間などの一段測定法を用いて欠乏血漿に対する補正効果曲線(検量線)を作成し,被検血漿が欠乏血漿をどの程度補正するかを%で表示する.凝固因子の生物学的活性を利用して測定しているわけである.
 エンザイムイムノアッセイ(EIA)は免疫学的測定法であるから凝固因子を抗原としてとらえ,結果は抗原蛋白量として測定される.EIAはEngvallら1)により紹介されて以来,微量血中成分の定量法としてもっとも利用されているラジオイムノアッセイ(RIA)に代わり得る方法として登場した.RIAのように特別な施設を必要としない利点から,急速に進展しつつある測定技術2)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら