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固定
著者: 小沼利光1
所属機関: 1済生会向島病院臨床検査科
ページ範囲:P.256 - P.257
文献購入ページに移動 固定(fixation)とは,病理組織標本作製上最初の操作であり,組織細胞を構築するところのもっとも中心的構成成分である蛋白質を不溶性にし,自己融解を防止することが目的である.
固定液には,ホルマリンをはじめアルコール,エーテル,アセトン,酸,重金属などさまざまな溶液が使用され,臓器とその後の操作(染色)の違いによりいくつかの種類と方法がある.最近では,電子顕微鏡的観察方法をはじめ酵素抗体あるいは免疫学的検索方法と範囲が広く,それによって固定液も異なるので困難極まりない.
固定液には,ホルマリンをはじめアルコール,エーテル,アセトン,酸,重金属などさまざまな溶液が使用され,臓器とその後の操作(染色)の違いによりいくつかの種類と方法がある.最近では,電子顕微鏡的観察方法をはじめ酵素抗体あるいは免疫学的検索方法と範囲が広く,それによって固定液も異なるので困難極まりない.
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