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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻4号

1987年04月発行

文献概要

検査法の基礎理論 なぜこうなるの?

尿中マイクロアルブミンの測定とその臨床的意義

著者: 小田桐玲子1 馬場園哲也1 野村武則2

所属機関: 1東京女子医科大学内科Ⅲ 2東京女子医科大学RA科

ページ範囲:P.319 - P.323

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 尿蛋白の検査法として,一般には試験紙法が用いられている.この感度については伊藤ら1)の論文を参照されたい.
 従来から日常繁用されている尿蛋白定量法には比濁法,比色法があり,その感度は,いずれも10mg/dl前後であり,より微量な蛋白を検出するには不十分である.尿蛋白が検出されるときには,すでになんらかの腎臓の組織学的変化が認められることが多く,検出された以後には経時的に進行していき,腎不全,透析に移行してしまう症例が見られる.したがって,この腎疾患を早期に発見し,かつ特異的にとらえる,鋭敏で確実な指標となる方法が必要となる.この一つの方法としてマイクロアルブミンの測定法がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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