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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻4号

1987年04月発行

文献概要

技術講座 細菌

A群レンサ球菌の培養と迅速診断法

著者: 大国寿士1 留目優子1

所属機関: 1日本医科大学微生物学免疫学

ページ範囲:P.345 - P.350

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 A群レンサ球菌(以下,A群菌)の感染によって咽頭炎や扁桃炎などの急性上気道炎,気管支炎などの下気道炎,皮膚化膿症,さらには敗血症などが起こり,また本菌の産生する発赤毒により猩紅熱が,あるいは免疫学的機序を介して急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの二次的疾患が惹起される.それゆえ本菌は臨床細菌学のうえで重要な位置を占め,これら疾患の治療ならびに予防のために,この菌の正確な同定が要求される.
 A群菌は図1(A,B)に示したように12),細胞壁はM,TないしはR蛋白,C-多糖体,リポタイコ酸,ペプチドグリカンなどにより構成される.分離直後あるいは培養初期の菌では,しばしば細胞壁外側に莢膜を認める.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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