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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻4号

1987年04月発行

文献概要

検査ファイル 試薬

ストレプトリジンO

著者: 安田純一1 新井加余子2

所属機関: 1日本臓器(株)技術 2大阪大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.376 - P.377

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 ヒトはβ溶血性レンサ球菌(β溶レン菌)に対する感受性がもっとも高い動物種であるといわれ,その感染症は,成立機序の多様さを反映して多彩な病像を呈する.すなわち,扁桃炎,肺炎,髄膜炎などの化膿性炎症のほか,菌体外毒素による猩紅熱,炎症とアレルギー病変の組み合わされた丹毒,アレルギー病変を主とする急性糸球体腎炎,リウマチ熱,多発性関節炎などが含まれる.
 β溶レン菌は細胞壁の構成成分中の群多糖体の抗原分析(特異的抗血清との沈降反応)により,A〜U(I,Jを除く)の19群に分類されている.ヒトの溶レン菌感染症は主としてA群,ときにC,G群によって起こる.A群溶レン菌の菌体外産生物を表1に示す.このうち,試験管内溶血に関与するのはストレプトリジン0(SLO)およびS(SLS)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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