文献詳細
臨床生理検査と技術 Ⅰ 心電図検査
文献概要
1963年に須磨,浅野らによって完全房室ブロックの患者にペースメーカーの植え込みがわが国において初めて行われてから,すでに20年近くになる.近年,日本におけるペースメーカーの植え込み総数は,1981年には約5000個,1983年には6000個以上と飛躍的な増加を続けている.これは,近代の医用工学の進歩に伴うペースメーカーの軽量・小型化,長寿命化,および電極の改良などに加えて,植え込み手技の簡易化と安全性についての改善,ペースメーカーによる明確な治療効果などによるものである1).
ペースメーカーの植え込みの目的も,徐拍性不整脈に対する単なる救命的なものから,日常の活動能力の向上へと重点の置かれかたが変わってきており,いわゆる生理的ペーシングを行うことのできるペースメーカーや,心拍数応答型といわれる新しい型のペースメーカーなどの開発も進んでいる.また,頻拍性不整脈に対するペースメーカーの開発と臨床応用も進められてきている.そこで本稿では,新しい型のペースメーカーを含めたペースメーカー装置およびペースメーカーの植え込み手技について紹介する.
ペースメーカーの植え込みの目的も,徐拍性不整脈に対する単なる救命的なものから,日常の活動能力の向上へと重点の置かれかたが変わってきており,いわゆる生理的ペーシングを行うことのできるペースメーカーや,心拍数応答型といわれる新しい型のペースメーカーなどの開発も進んでいる.また,頻拍性不整脈に対するペースメーカーの開発と臨床応用も進められてきている.そこで本稿では,新しい型のペースメーカーを含めたペースメーカー装置およびペースメーカーの植え込み手技について紹介する.
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