文献詳細
文献概要
臨床生理検査と技術 Ⅳ 超音波検査
[6]超音波Doppler法
著者: 小牧宏一1
所属機関: 1日本大学医学部第2内科
ページ範囲:P.491 - P.494
文献購入ページに移動超音波Doppler法の基礎
1)超音波Doppler法の歴史
超音波Doppler法が,1956年に里村らによって開発され,30年が経過した.当初は連続波Doppler法が用いられ,主に表在血管の血流計測にその応用が限られていた.この十数年の間にパルスDoppler法などの距離分解能を有する方式の開発が進められ,コンピューター処理技術の向上で断層心エコー画像の中に,実時間でDoppler信号を組み込むことができるようになり,飛躍的にその診断能力は向上した.
2)超音波Doppler法の原理
Doppler効果とは,近づく音源から得られる音の周波数は高く偏位し,遠ざかる音源から得られる音の周波数は低く偏位することである.
1)超音波Doppler法の歴史
超音波Doppler法が,1956年に里村らによって開発され,30年が経過した.当初は連続波Doppler法が用いられ,主に表在血管の血流計測にその応用が限られていた.この十数年の間にパルスDoppler法などの距離分解能を有する方式の開発が進められ,コンピューター処理技術の向上で断層心エコー画像の中に,実時間でDoppler信号を組み込むことができるようになり,飛躍的にその診断能力は向上した.
2)超音波Doppler法の原理
Doppler効果とは,近づく音源から得られる音の周波数は高く偏位し,遠ざかる音源から得られる音の周波数は低く偏位することである.
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