文献詳細
臨床生理検査と技術 Ⅳ 超音波検査
[8]超音波断層法 2 臓器別走査部位と記録画像
文献概要
はじめに
乳腺・甲状腺は解剖学的に臓器自体,体表に近く存在し,形態も比較的簡単であるので,超音波断層像の描出が他の臓器に比して容易である.超音波は生体の軟部組織の解像力に優れているので,軟部組織から成る乳腺・甲状腺は超音波の特性にもっとも適しており,しかも腹部などと比べて高い周波数(通常5〜7.5MHz)を用いることができるので,微細な超音波像が描出される.乳腺疾患や甲状腺疾患への超音波検査の目的は,良性,悪性の鑑別診断および良性腫瘍の質的判定にある.
乳腺・甲状腺は解剖学的に臓器自体,体表に近く存在し,形態も比較的簡単であるので,超音波断層像の描出が他の臓器に比して容易である.超音波は生体の軟部組織の解像力に優れているので,軟部組織から成る乳腺・甲状腺は超音波の特性にもっとも適しており,しかも腹部などと比べて高い周波数(通常5〜7.5MHz)を用いることができるので,微細な超音波像が描出される.乳腺疾患や甲状腺疾患への超音波検査の目的は,良性,悪性の鑑別診断および良性腫瘍の質的判定にある.
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