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臨床生理検査と技術 わだい
小児の脳波
著者: 関亨1
所属機関: 1慶応義塾大学小児科
ページ範囲:P.571 - P.571
文献購入ページに移動 小児,特に乳幼児の脳波は,検査技術にとっても,また医師にとっても,やっかいな代物の一つである.その理由を挙げてみると,以下のようなことに集約されるであろう.
(1)乳幼児では安静閉眼時の記録がなかなか難しい.そこで薬物睡眠ということになるが,今度は薬物により急速にNREMのstage Ⅲ〜Ⅳの深睡眠になってしまう.乳幼児における脳波検査は"ひきつけ"(痙攣)のためが多いので,こうした例ではstage Ⅰ〜Ⅱ(入眠〜軽睡眠期)の脳波記録が重要であるのに,この時期が長くとれないことが多い,また,脳の成熟・発達の一つの評価法としてぜひ覚醒時の記録が欲しいが,なかなかうまくいかない(もちろん,この点についてはそれぞれの検査室でくふうが行われているが).
(1)乳幼児では安静閉眼時の記録がなかなか難しい.そこで薬物睡眠ということになるが,今度は薬物により急速にNREMのstage Ⅲ〜Ⅳの深睡眠になってしまう.乳幼児における脳波検査は"ひきつけ"(痙攣)のためが多いので,こうした例ではstage Ⅰ〜Ⅱ(入眠〜軽睡眠期)の脳波記録が重要であるのに,この時期が長くとれないことが多い,また,脳の成熟・発達の一つの評価法としてぜひ覚醒時の記録が欲しいが,なかなかうまくいかない(もちろん,この点についてはそれぞれの検査室でくふうが行われているが).
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