文献詳細
臨床生理検査と技術 Ⅵ 筋電図検査
文献概要
総論
1.誘発筋電図の概念
通常の針筋電図,および表面筋電図は,安静時もしくは,随意または不随意の収縮時の筋肉の自然な活動を記録するものである.これに対し誘発筋電図とは,神経系にある人為的な刺激を外部から与えたときの,効果器としての筋肉の反応性の活動を記録するものである.この誘発筋電図は,図1に示したように,刺激(stimulus)と反応(response)の関係において,いくつかに分類される.
第一は,末梢の運動神経を直接刺激するもので,刺激と反応の間には,神経筋接合部以外のシナプスを介さない.
1.誘発筋電図の概念
通常の針筋電図,および表面筋電図は,安静時もしくは,随意または不随意の収縮時の筋肉の自然な活動を記録するものである.これに対し誘発筋電図とは,神経系にある人為的な刺激を外部から与えたときの,効果器としての筋肉の反応性の活動を記録するものである.この誘発筋電図は,図1に示したように,刺激(stimulus)と反応(response)の関係において,いくつかに分類される.
第一は,末梢の運動神経を直接刺激するもので,刺激と反応の間には,神経筋接合部以外のシナプスを介さない.
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