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臨床生理検査と技術 Ⅶ 呼吸機能検査 [3]呼吸機能検査法と判定基準
[L]基礎代謝検査
著者: 谷合哲1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属霞浦分院内科
ページ範囲:P.632 - P.634
文献購入ページに移動 基礎代謝の測定は,通常,空腹時安静状態で体内で行われる代謝の総量を測定するもので,代謝量の測定の唯一の方法である.しかし,近年基礎代謝を測定する機会が著しく少なくなっている.その理由としては,従来この検査が診断上重要であった甲状腺疾患に対して,ホルモンの定量が直接行えるようになったことが考えられる.しかし,どのような場合に基礎代謝測定を行わず,ホルモン定量に置き替えることができるのか,診断上ホルモン定量とどのように使い分ければよいか,などの問題について,基礎代謝測定を行う場合よく認識している必要がある.
基礎代謝測定は体内の代謝の総量を測定しているもので,いうまでもなくホルモン特異性はない.また,体内の諸種の条件を総合した結果として基礎代謝量が決定されるのであって,ホルモンの分泌量は代謝量を決定する重要な条件ではあるが,条件の一つにすぎない.一方,ホルモンの値はあくまで分泌量であって,必ずしもその値が機能の程度を表さない場合もある.しかし,一般にはホルモンのレベルは機能程度と一致すると考えられる.ホルモンのレベルが境界値をとる場合,基礎代謝の値も重要となる.
基礎代謝測定は体内の代謝の総量を測定しているもので,いうまでもなくホルモン特異性はない.また,体内の諸種の条件を総合した結果として基礎代謝量が決定されるのであって,ホルモンの分泌量は代謝量を決定する重要な条件ではあるが,条件の一つにすぎない.一方,ホルモンの値はあくまで分泌量であって,必ずしもその値が機能の程度を表さない場合もある.しかし,一般にはホルモンのレベルは機能程度と一致すると考えられる.ホルモンのレベルが境界値をとる場合,基礎代謝の値も重要となる.
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