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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻6号

1987年05月発行

文献概要

技術講座 生化学

遊離脂肪酸の測定法

著者: 栢森裕三1 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部

ページ範囲:P.706 - P.710

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 遊離脂肪酸(FFAまたはNEFA)は血中総脂質からみればわずか1〜2%にすぎないが,その血中におけるturn over rateは1.7〜3.1分と非常に速い.他の脂質類のほとんどがアポ蛋白と結合し血中を流れているのに対して,FFAの約80%はアルブミンと結合して存在している(アルブミン1分子に対してFFAが20数個結合可能).また,その血中濃度は脂肪組織からhormone sensitive lipaseの作用により動員されるものと,肝,筋肉,その他の組織で摂取されるものとの平衡により規定され,インスリンなどのホルモンとの関連性もあって日内の生理的変動の大きな物質である.
 以下,その測定法を中心として検体保存の問題点などについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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