検査と技術15巻6号

1987年05月発行

技術講座 血液

FDPの測定法3—酵素免疫測定法

著者： 秋山淑子¹ 西田俊明²

所属機関： ¹東京大学病院中央検査部 ²埼玉県立小児医療センター臨床検査部

ページ範囲：P.711 - P.716

　前回までに半定量的な測定法としてラテックス凝集法，定量的な測定法として光学的ラテックス凝集法^1）について述べたが，今回は定量的な測定法としての酵素免疫測定法（EIA）についてテストチームFDP（第一化学）とヤトロンで開発中のFDP測定用試薬を中心に述べる．
　EIAシステムを原理的に大別すると表1のようになる．テストチームFDPはheterogeneous EIAの抗体固相法を，ヤトロンの方法はhomogeneous EIAのAEST（associated enzyme sensitive technic）法を基本原理としたものである．