icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻6号

1987年05月発行

文献概要

検査を築いた人びと

—細隙灯によって角膜斜照法を開発した アルヴァール・グルストランド

著者: 深瀬泰旦1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学医史学

ページ範囲:P.733 - P.733

文献購入ページに移動
 角膜を検査するには,通常,まず暗室で斜照法を行い,プラチドー氏角膜計を用いて,その表面の状態を検査する.斜照法によって,角膜のみならず前房,虹彩,水晶体などをも見ることができるが,細隙灯を用いて検査すればいっそう詳しく見ることができる.グルストランドはいろいろな眼科用器具を開発したが,細隙灯もその一つであり,これを使用しての焦点照明の方法は眼科開業医によって,広く利用されるようになった.
 アルヴァール・グルストランドは1862年6月5日,スウェーデンのランツクローナに生まれた.父の影響を受けて1880年に医学の勉強を始め,生理光学を専攻して,ウプサラ,ウィーン,ストックホルムで研究に従事した.1890年に博士号を取得してから,王立カロリンスカ研究所の眼科学講師となり,同時に眼科クリニックの主任医師も兼ねた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?