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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻6号

1987年05月発行

文献概要

けんさアラカルト

臨床検査技師教育のカリキュラム改正について1

著者: 富田仁1

所属機関: 1京都博愛会病院

ページ範囲:P.736 - P.738

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1.臨床検査技師学校養成所指定規則の制定と改正のあゆみ
 1959(昭和33)年,衛生検査技師法が議員立法で成立したときに,衛生検査技師学校養成所の指定規則,カリキュラムが発表された,これは,アメリカのMedical Technologist(MT)学校の教育内容に,わが国でようやく新設されて行った中央検査室の検査内容に基礎科目が加えられ,2年間の教育で卒業すれば,直ちに中央検査部にて役だつような技師の育成を目的として作成されたようである.
 その翌年,国立としては最初に京都大学医学部附属衛生検査技師学校(2年制の各種学校)が設立された.しかし,カリキュラムは制定されていたが,教科書もなく,教官も学生もその多くは,どのような教育をしたり,受けたりしてよいのかわからなく,学生は給費生であるので,中央検査部で下働きの仕事をしていた.ところが,各地に衛生検査技師学校が設立されるに及んで,カリキュラムの不備が叫ばれ始め,文部省は1964(昭和39)年から3年間にわたり,清水文彦東京医科歯科大学医学部附属衛生検査技師学校長を委員長にして,衛生検査技師学校教育課程改善に関する会議委員会を作り,問題点を討議し,全国の技師学校に意見を聴き,それを吟味して改善カリキュラム案を作成した.これを基礎にして,1970(昭和45)年の臨床検査技師・衛生検査技師等に関する法律改正のときに,3年制のカリキュラムが発表され,これが現在に至るまで17年間の長きにわたって使用されていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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