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技術講座 生化学
血中重炭酸の測定法
著者: 渭原博1 豊田正輝2
所属機関: 1東邦大学大橋病院検査部 2東邦大学糖尿病内科
ページ範囲:P.801 - P.805
文献購入ページに移動代謝性アルカローシスを呈する疾患1)には,嘔吐,原発性アルドステロン症,利尿剤・ステロイドホルモンの投与,重炭酸塩の点滴,酢酸やクエン酸塩の摂取などの病的状態が挙げられる.また,代謝性アシドーシスをきたす疾患1)には,糖尿病,飢餓,腎不全,頭部外傷,下痢などの脱水でクロールが増加した場合,血中乳酸濃度の増加,尿細管アシドーシスなどがあるが,特に重炭酸濃度の減少は生命の安全性にかかわり,10mmol/l以下の値はpanic value(死の危険)とされており,注意が必要である2).
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