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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻7号

1987年06月発行

文献概要

技術講座 血清

パイログロブリンとクライオグロブリンの検出法

著者: 橋本寿美子1

所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.806 - P.810

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 血清検体を37〜60℃に加温,あるいは4〜37℃に冷却したときに,ゲル化,白濁,ないしは白濁沈殿物の形成を認めることがある.このような温度に依存した変化を示す蛋白を総称して,温度依存性蛋白(thermoprotein)と呼ぶ.温度依存蛋白の出現は正常血清(または尿)では認められないので,この蛋白を認めた場合には病的蛋白として検索を進める必要がある.
 加温により変化する蛋白としてはパイログロブリン(pyroglobulin)とベンスジョンス蛋白(Bence Jones protein)がある.一方,冷却により変化する蛋白としてはクライオグロブリン(cryoglobulin),クライオフィブリノゲン(cryofiblinogen)がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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