文献詳細
文献概要
技術講座 病理
プラスチック包埋標本と組織化学
著者: 瀬野尾章1
所属機関: 1防衛医科大学校第二病理
ページ範囲:P.822 - P.826
文献購入ページに移動樹脂包埋標本の光顕的観察は,電顕と光顕とのギャップを解消するために,樹脂包埋を施した電顕用ブロックから1〜2μmの準超薄切片を作製し,塩基性色素(トルイジンブルーなど)で単染色し,光顕的に観察したことに始まる.このような電顕ブロックから作製した光顕標本は,従来のパラフィン包埋標本に比べて組織構築,細胞内構造の保存に優れ,子細な細胞学的観察を可能にすることが判明し,パラフィン包埋に代えて樹脂包埋法の光顕への応用が試みられた.
掲載誌情報