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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻7号

1987年06月発行

マスターしよう基本操作

AACC法による標準的尿蛋白定量法

著者: 今井宣子1

所属機関: 1大阪大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.829 - P.836

文献概要

 現在,標準的尿蛋白定量法(基準法,実用基準法ともに)として評価の定まった方法はない.しかし,日常一般法や試験紙法などを評価・検定する際,どうしても基準とすべき測定法が必要となる.そこで,標準的測定法として,現在もっとも信頼性の高いと思われるAmerican Association for Clinical Chemistryの方法(AACC法)を紹介する.本法は1975年に同会よりselected methodとして勧告された1).測定原理が体液総蛋白の標準的測定法2)として評価の定まっているビウレット法に基づくこと,本反応における干渉物質はゲル濾過により除去されること,最終的な呈色は銅のジエチルジチオカーバメート反応によるため高感度であること,などの長所を有する.しかしブドウ糖,ビリルビン,ヘモグロビンを大量に含む検体では,これらによる正誤差を免れないなどの欠点もある3).本稿では,AACC法原法(図1)4)を筆者らが一部改変した方法5)について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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