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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻7号

1987年06月発行

検査ファイル 項目

ヒト重合アルブミンレセプター

著者: 矢倉廣1

所属機関: 1国立姫路病院研究検査科

ページ範囲:P.838 - P.839

文献概要

 HB肝炎ウイルス(HBV)による肝炎の発症には,単に肝細胞内にウイルスが存在するのみでは十分でない.このことは,無症候性キャリアーが存在することからみても明らかである.HBVそれ自体には肝細胞障害性は少ないものと考えられており,肝炎の発症は宿主の免疫反応が関与した結果であると考えられる.
 最近になって発見されたHBV上のヒトおよびチンパンジーのアルブミン(重合アルブミン)に対するレセプターの存在は,肝細胞膜上に存在する重合アルブミンレセプターと,「重合アルブミンを介してHBVが肝細胞に接着する」という仮説を成立させうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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