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検査を築いた人びと
—組織培養の先駆者 ロス・G・ハリソン
著者: 酒井シヅ1
所属機関: 1順天堂大学医史学
ページ範囲:P.880 - P.880
文献購入ページに移動一方,ロス・G・ハリソン(1870〜1959)が行ったオタマジャクシから採った神経組織の培養では,神経線維の生長がみられた.彼の方法はさらに後継者バロウによって改良されて,ハリソンーバロウーカレル法となって,胎生期の組織だけでなく,さまざまな種属の成体,新生物の培養も可能にしたのである.なおバロウはジョンズ・ホプキンス大学を卒業後,一時カレルの下で研究を進めていた.こうして組織培養の歴史は1907年のハリソンの研究から始まり,ハリソンがそのパイオニアとして名を残すに至ったのである.
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