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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻8号

1987年07月発行

文献概要

検査ファイル 用語

β2-マイクログロブリン

著者: 池田清子1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学病院中央検査部

ページ範囲:P.920 - P.921

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1.概念
 β2-ミクログロブリン(β2-microglobulin:β2-m)は,1968年にBerggårdとBearnによって,主にWilson病や慢性カドミウム中毒患者の尿から分離精製された.
 構造と性状:β2-mの分子量は約11800dalton,沈降定数1.6S,pH7の1mo1/l溶液は280nmで吸光度が19850である.ヒトのβ2-mは100個のアミノ酸から構成されていて,Cunninghamらは最初のデータを一部訂正し,図1に示す一次構造を確立した1).糖は含んでいない.一本鎖でできたポリペプチドである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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