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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻9号

1987年08月発行

文献概要

病気のはなし

破傷風

著者: 海老沢功1

所属機関: 1東邦大学公衆衛生学

ページ範囲:P.984 - P.989

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破傷風の概略
 破傷風はグラム陽性桿菌,破傷風菌(写真1)が産生する毒素(神経毒)による中毒性感染症である.全身の横紋筋が緊張し,中枢神経系,自律神経系の異常な興奮と失調を伴う疾患である.破傷風患者の治療には,この病態生理学的変化に対して全力を集中する.破傷風毒素は地球上に存在する毒物中ボツリヌス毒素に次いで2番目に強力で,ヒトとモルモットが同じくらい感受性があるとして計算すると,破傷風毒素1gは60 kgの成人600万人分の致死量に相当し,シアンカリ1.2〜1.8tに相当する毒性を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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