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技術講座 生化学
γ-GTの測定法
著者: 塚田敏彦1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部
ページ範囲:P.1001 - P.1005
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γ-グルタミントランスフェラーゼ(γ-GT,γ-GTP)*1とは,細胞膜に結合する大小二つのサブユニットから成る二量体で,糖鎖を持つ糖蛋白質として諸臓器の上皮細胞に広く分布し,グルタチオンなどのγ-グルタミル残基を他のアミノ酸やペプチドに転移する酵素である.反応原理はping-pong bi-bi反応に基づいている(図1).
1950年Hanesは1),ヒツジの腎抽出液中に,γ-グルタミル基を他のペプチドやアミノ酵に転移する酵素の存在とその特異性を明らかにし,本酵素をγ一グルタミルトランスペプチダーゼと命名した.1960年,Goldbarg2)は,合成基質を用いてヒト血清中γ一GTを測定し,かつ肝胆道系疾患にて本酵素が上昇することを報告,臨床的意義が注目され,1970年代になり広く一般に測定されるようになった.
γ-グルタミントランスフェラーゼ(γ-GT,γ-GTP)*1とは,細胞膜に結合する大小二つのサブユニットから成る二量体で,糖鎖を持つ糖蛋白質として諸臓器の上皮細胞に広く分布し,グルタチオンなどのγ-グルタミル残基を他のアミノ酸やペプチドに転移する酵素である.反応原理はping-pong bi-bi反応に基づいている(図1).
1950年Hanesは1),ヒツジの腎抽出液中に,γ-グルタミル基を他のペプチドやアミノ酵に転移する酵素の存在とその特異性を明らかにし,本酵素をγ一グルタミルトランスペプチダーゼと命名した.1960年,Goldbarg2)は,合成基質を用いてヒト血清中γ一GTを測定し,かつ肝胆道系疾患にて本酵素が上昇することを報告,臨床的意義が注目され,1970年代になり広く一般に測定されるようになった.
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