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血清フルクトサミン測定の意義
著者: 西沢良記1 森井浩世1 庄司哲雄2 田畑勉2
所属機関: 1大阪市大第二内科 2蒼龍会井上病院
ページ範囲:P.1060 - P.1061
文献購入ページに移動血清蛋白も血中グルコース濃度に依存して非酵素的に糖結合する1).血清蛋白の半減期が2〜20日といわれており,またアルブミンの半減期などからみて血清糖化蛋白レベルは1〜2週前の血糖レベルに相関すると考えられる.このためglycated proteinあるいはglycated albuminの測定が検討されている.HbA1Cの測定がカラムクロマト,電気泳動法,高速液体クロマト,RIAで行われているが,glycated albuminはion-exchange chromatography(DEAE-cellulose)とaffinity chromatography(Affi-gel Blue)などのアルブミンの分離を行い,TBA法,boronic acid affinity chromatography,ion-exchange chromatographyなどによる測定によっている.しかし,これらは操作も複雑で,また安定性に欠けることから,臨床検査として用いるには不適であった.
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