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Capnocytophaga属は以前は,Bacteroides oralis var. elongatus,B. ochraceus,Fusobacterium nucleatum var. ochraceusなどの菌名で偏性嫌気性菌の中に含まれていた.ところが1979年Leadbetterらは,発育に炭酸ガスを要求するgliding bacteriaをCapnocytophaga属と命名して報告し,同年,これが嫌気性菌とされていたB. ochraceusやCDC group DF-1と同一であることが確認された.現在,本属にはC. ochracea,C. gingivalis,C. sputigenaの3種が含まれている.
Capnocytophaga属による感染症は,以前から歯科口腔外科領域で若年性歯周病の原因菌の一つとして注目されていたが,近年,本属による敗血症,膿胸,肺膿瘍,横隔膜下膿瘍,結膜炎,関節炎,創傷感染などの報告例もしだいに増加してきている.
Capnocytophaga属による感染症は,以前から歯科口腔外科領域で若年性歯周病の原因菌の一つとして注目されていたが,近年,本属による敗血症,膿胸,肺膿瘍,横隔膜下膿瘍,結膜炎,関節炎,創傷感染などの報告例もしだいに増加してきている.
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