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文献詳細

雑誌文献

検査と技術15巻9号

1987年08月発行

文献概要

トピックス

Capnocytophagaの培養法

著者: 中村功1 国広誠子2

所属機関: 1山口県立中央病院 2山口県立中央病院中央検査部

ページ範囲:P.1061 - P.1061

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 Capnocytophaga属は以前は,Bacteroides oralis var. elongatus,B. ochraceus,Fusobacterium nucleatum var. ochraceusなどの菌名で偏性嫌気性菌の中に含まれていた.ところが1979年Leadbetterらは,発育に炭酸ガスを要求するgliding bacteriaをCapnocytophaga属と命名して報告し,同年,これが嫌気性菌とされていたB. ochraceusやCDC group DF-1と同一であることが確認された.現在,本属にはC. ochracea,C. gingivalis,C. sputigenaの3種が含まれている.
 Capnocytophaga属による感染症は,以前から歯科口腔外科領域で若年性歯周病の原因菌の一つとして注目されていたが,近年,本属による敗血症,膿胸,肺膿瘍,横隔膜下膿瘍,結膜炎,関節炎,創傷感染などの報告例もしだいに増加してきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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