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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻1号

1988年01月発行

文献概要

検査ファイル 項目

LAPアイソザイム—いわゆるLAPの多様性

著者: 須藤加代子1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.46 - P.47

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 LAPのアイソザイムという表現には問題がある1)ので,ここではいわゆるLAPの多様性の分析について記載する.
 表1に現在臨床検査で測定されているLAPをまとめてみた.ロイシンアミド(leucine amide)を基質とした場合に測定可能なアミノペプチダーゼ(aminopeptidase〔cytosol〕)(C-LAP, EC 3.4.11.1),別名ロイシンアミノペプチダーゼ(leucine aminopeptidase)と合成基質でも検出されるアミノペプチダーゼ(aminopeptidase〔microsomal〕)(AA, EC 3.4.11.2),別名アリルアミダーゼ(arylamidase),胎盤由来LAPともいわれているシスチルアミノペルチダーゼ(cystyl aminopeptidase)(CAP, EC 3.4.11.3),別名オキシトシナーゼ(oxytocinase)の3種の酵素を測定している.AAはさらに分子量と表面荷電の異なる3種に分類される.膜と結合した高分子AAが開塞のマーカーとして評価されている.大部分は低分子AAと同じα1位へ泳動されるが,リボ蛋白,γ-GTPなどとも結合してβ位に泳動される例もあるので,注意しなくてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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