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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻10号

1988年09月発行

文献概要

病気のはなし

骨髄移植

著者: 正岡徹1

所属機関: 1大阪府立成人病センター第5内科

ページ範囲:P.1132 - P.1137

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サマリー
 骨髄移植は血液疾患に対して高い完全治癒率を示す新治療法である.極度の免疫不全状態を経過し,間質性肺炎,GVHD,白血病再発など多くの合併症を発生するので,これらの合併症対策が重要である.サイトメガロウイルスや肺障害対策が近年進歩し,骨髄移植成績向上の原因となっている.コロニー刺激因子は骨髄移植後の顆粒球減少期間を有意に短縮させることを明らかにした.最近の成績では,急性骨髄性白血病の第1寛解期に骨髄移植をした場合の長期生存率は60%を超えるが,第2寛解期以降などではその成績は不良で,厳密な適応の判定が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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