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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻10号

1988年09月発行

文献概要

検査法の基礎理論

尿培養—特に分離菌の動向とその解釈について

著者: 伊藤康久1 河田幸道1

所属機関: 1岐阜大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1145 - P.1149

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サマリー
 尿路感染症の原因菌はEscherichia coliを中心としたグラム陰性桿菌が多数を占めているが,最近は難治性尿路感染症の原因菌の多くがβ-ラクタマーゼ産生函であることからβ-ラクタマーゼに安定な抗菌剤が使用されたため,これらの薬剤の抗菌スペクトルに入らないEnterococcus faecalisなどのグラム陽性球菌や真菌が出現する頻度も高くなってきている.また医療水準の向上とともに感染防御機能の低下した患者が増加したことなどの誘因により,従来までは汚染菌と考えられていたブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌などの弱毒菌による感染症が注目されるようになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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