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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻10号

1988年09月発行

文献概要

けんさ質問箱

脳波計のハム除去スイッチについて

著者: 厨川和哉1 S子

所属機関: 1仙台市立病院中央臨床検査室

ページ範囲:P.1212 - P.1213

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問 よく,ハイカット・フィルタやタイムコンスタントによるそれぞれの影響は本に書かれてありますが,ハム除去スイッチによる影響のいかんは書かれていません.実は,私の勤務している病院の脳波計はいつもハム除去スイッチが入っており,ハムを入れなくても検査ができることを説明しても,上司にわかってもらえません.「ここはシールドルームでないから,入れておくように」とか,「実際は入れたほうがきれいにとれる」とかいわれますが,どうなのでしょうか.(大阪・S子)
答 脳波計に内蔵されている交流除去フィルタ(ハムフィルタ)は,記録中の脳波に混入した交流雑音を除去するために用意されています.しかし,ハムフィルタを使用すると脳波の波形に対しても影響が出ることがあるので,安易な使用は避けるべきです.もし,日常測定する脳波室でつねに交流雑音が混入する場合は,まず発生原因を確認し,除去対策を講じる必要があります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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