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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻10号

1988年09月発行

文献概要

けんさ質問箱

正常血清でα1分画が消失するのは

著者: 橋本寿美子1 M子

所属機関: 1日大板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.1213 - P.1214

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問 血清蛋白分画の検査で,病的な患者血清でもないのにα1分画が消失します(1シート20検体中の15検体).セルロースアセテート膜は常光のセパラックスを,測定にはDensitron20Mを使っています.この原因は何でしょうか.(大阪・M子)
答 正常血清をセルロースアセテート膜(以下,セ・ア膜)を用いて電気泳動したとき,α1分画の消失ないし著減が見られた場合は,次の二つの原因が考えられます.①電気泳動用緩衝液を長期間使用した場合,アルブミンとα1分画の分離が悪くなり,α1分画が見られなくなることがある.②染色液による染色性の違い.使用する色素の種類により染色性にかなりの違いが見られ,α1分画が著減することがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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