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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻11号

1988年10月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

糞便内原虫検査法—特に赤痢アメーバについて

著者: 宮原道明1 真子俊博2

所属機関: 1九州大学医療技術短期大学部 2福岡市衛生試験所微生物課

ページ範囲:P.1269 - P.1274

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 糞便内原虫類の中で特に重要なのは,法定伝染病に指定されている赤痢アメーバの検出と他との鑑別である.本虫の形態には栄養型と嚢子が見られ確実な診断は検査材料の中にこれらを検出することでなされる.しかし,これらの検出は必ずしも容易ではなく,臨床上赤痢アメーバ症の疑いがある場合には,各種の免疫学的検査法が有用である1,2)
 栄養型は糞便(下痢便,粘血便)や膿瘍物などの直接塗抹標本の中に見いだされる.固形便では栄養型が出現しないので,ホルマリン・エーテル法を用いて嚢子を集めてから鏡検する3,4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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