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抗ENA抗体
著者: 山田巖1
所属機関: 1九州大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.1278 - P.1279
文献購入ページに移動 抗ENA抗体とは生理食塩水やリン酸緩衝食塩水などの等張食塩水により,細胞核から抽出可能な可溶性核抗原(extractable nuclear antigen;ENA)に対する抗体をいう.
1948年Hargravesらが全身性エリテマトーデス(SLE)患者でLE細胞現象を認めたが,これは抗核抗体(ANF)という自己抗体が原因となり誘発されることを発表し,1957年にはRobbinsら,Seligmanらなどにより抗DNA抗体がSLEに特異的に出現する自己抗体として報告され,さらに1972年にSharpら1)が抗ENA抗体の概念を提唱して以後は,本抗体に対する研究が免疫血清学的あるいは臨床的に注目され,今日では抗ENA抗体についての臨床的意義づけもしだいに確立されてきている.
1948年Hargravesらが全身性エリテマトーデス(SLE)患者でLE細胞現象を認めたが,これは抗核抗体(ANF)という自己抗体が原因となり誘発されることを発表し,1957年にはRobbinsら,Seligmanらなどにより抗DNA抗体がSLEに特異的に出現する自己抗体として報告され,さらに1972年にSharpら1)が抗ENA抗体の概念を提唱して以後は,本抗体に対する研究が免疫血清学的あるいは臨床的に注目され,今日では抗ENA抗体についての臨床的意義づけもしだいに確立されてきている.
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