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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻11号

1988年10月発行

文献概要

検査ファイル 試薬

補体

著者: 吉田浩1

所属機関: 1福島県立医科大学附属病院検査部

ページ範囲:P.1282 - P.1283

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[1]概略
 血清は殺菌力を有しているが,その作用は加熱非動化(56℃・30分)により失活することが古くから観察された.本因子は赤血球や細菌などと結合した抗体と反応し,溶血や溶菌を引き起こす.当初,本因子は抗体の補助作用を成すものとの考えから補体(complement)と呼ばれた.今日,補体は種々の炎症反応などで重要な役割を担っていることが知られている.
 成分:補体系は多くの成分・因子から成っており,それらの分子量,血清中濃度につき表に示した.正常血清中では不活性の状態で存在し,それには制御因子が関与している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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