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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻11号

1988年10月発行

文献概要

国家試験対策室

生化学

著者: 阿部喜代司1

所属機関: 1筑波大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1286 - P.1289

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出題分野と出題傾向
 過去5年間の国家試験の出題傾向を見ると,もっとも高頻度で出題されているものの第一は,「生体物質」に関するもの(物質名,構造,機能)で,全問題の30%に及び,毎年一定の比率である.低分子(アミノ酸,単糖類,二糖類,脂肪酸,ヌクレオチド,コレステロールなど)と高分子(核酸,蛋白質,多糖類,脂質)に分けて知識を整理しておくとよい.第二の出題分野は「代謝」で,年々微増の傾向を示し,現在,全体の約24%を占める.解糖および糖新生系,TCAサイクル,脂質の合成と分解系,グリコーゲン合成と分解系,そして尿素サイクルとアミノ酸代謝系の基礎的なところをしっかりとおさえておきたい.第三は,酵素に関する出題で全体の約18%で,毎年ほぼ一定の比率で出題されている.反応速度論関係,酵素名と基質および補酵素,酵素の分類および分布などの出題が多い.その他,ホルモン,ビタミン,血清成分,臓器,細胞内構造物,エネルギー関連などからよく出題されている.
 次に各分野の知識をまとめるための問題を中心に,少々各論的に整理してみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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