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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻11号

1988年10月発行

文献概要

けんさ質問箱

ズダンブラックBは骨髄系のマーカーか

著者: 朝長万左男1 H生

所属機関: 1長崎大学原研内科

ページ範囲:P.1304 - P.1305

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問 ズダンブラックB(SBB)染色は,顆粒球系,単球系で陽性,リンパ球系で陰性とされていますが,SBB陽性の急性リンパ性白血病があると聞きました.どのように解釈したらよいのでしょうか. (秋田・H生)
答 急性白血病の病型診断は,AMLとALLの治療薬剤がかなり異なる現状からすると,依然きわめて重要な課題である.FAB分類においては,ミエロペルオキシダーゼ(MPO)とズダンブラックB(SBB)の両者がAML診断のための細胞化学的方法として採用されており,いずれかで3%以上陽性のとき,AMLとすることになっている.3%以上とするのは,ALLにおいても残存する正常骨髄芽球をMPO陽性と判定することがあり,そのための安全弁的措置である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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