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慢性関節リウマチにおけるB細胞のガラクトース転移酵素活性の低下
著者: 中野啓一郎1
所属機関: 1東大物療内科
ページ範囲:P.1397 - P.1398
文献購入ページに移動 慢性関節リウマチ(RA)は多発性関節炎とそれに伴う関節破壊や変形を主症状とする原困不明の慢性炎症性疾患であり,血清中に高頻度にリウマチ因子(RF)が検出されるのが特徴である.RFは自己のIgGに対する自己抗体であり,"変性した"IgGのFc部分と強く反応する."変性"とはIgG抗体分子が抗原と結合してIgGの高次構造が変化することであり,新たな,あるは隠されていた抗原決定基が露呈され,その結果自己抗原性を有するようになると考えられる.
ヒトIgG分子はすべてそのH鎖のFc部分に糖鎖を1本ずつ結合させている.基本的には図に示すような構造の2本鎖複合型糖鎖であり,CH2領域の297番目のアスパラギン残基に結合している.これらの糖鎖にはフコース,N-アセチルグルコサミン,ガラクトースを1〜2分子欠いたものが存在しており,一人の血清中には多様な糖鎖を有するIgGが混在している.しかし,全体としてみればヒト血清IgGの糖鎖はきわめて安定なパターンを示している.
ヒトIgG分子はすべてそのH鎖のFc部分に糖鎖を1本ずつ結合させている.基本的には図に示すような構造の2本鎖複合型糖鎖であり,CH2領域の297番目のアスパラギン残基に結合している.これらの糖鎖にはフコース,N-アセチルグルコサミン,ガラクトースを1〜2分子欠いたものが存在しており,一人の血清中には多様な糖鎖を有するIgGが混在している.しかし,全体としてみればヒト血清IgGの糖鎖はきわめて安定なパターンを示している.
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