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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻12号

1988年11月発行

文献概要

けんさ質問箱

抗酸菌染色の原理

著者: 舘田一博1 A子

所属機関: 1長崎大検査部

ページ範囲:P.1402 - P.1402

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問 抗酸菌染色に用いるチール・ネルゼン法と蛍光染色法(オーラミンO,ローダミンB使用)について,抗酸菌体の何が色素とどのように結合するのか,また,酸,アルコールに脱色されにくいのはなぜか,お教えください.(福島・A子)
答 結核菌は他の一般細菌の場合と異なり,たとえ1コロニーでも菌が検出されたならば,それだけで結核症の診断が下せる.そして菌検出の成否あるいは菌量の変化は,臨床症状,理学的所見などとともに治療方針,治療効果を決定する重要な要因である.また一般に結核菌培養には3〜4週間を要することから,臨床材料の直接塗抹染色による結核菌の検出が重要な意味を持ってくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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