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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻13号

1988年12月発行

文献概要

検査法の基礎理論

リウマトイド因子の検出法と多様性

著者: 小林茂人1 田嶋美智子1 廣瀬俊一1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科

ページ範囲:P.1422 - P.1426

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サマリー
 リウマトイド因子(RF)は慢性関節リウマチをはじめ多くの疾患で出現する.従来から凝集法によりIgMRFの半定量法が普及していたが,疾患の活動性の微妙な変化を把握するため比濁法によるIgMの定量法やELISAによるクラス別RFの定量法の需要が高まってきている.これまでクラス別RF検出法で実験系のクラス特異性が明確でない場合が多く,特にIgGRFでは自己凝集やIgMRFとの複合体を形成していることがあるので,実験系の確立は慎重を要する.クラス別RF測定結果から疾患によって,クラス別RFの産生状態が疾患によって異なることが考えられ,病態の把握のうえで重要と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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