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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻13号

1988年12月発行

文献概要

技術講座 病理

病理検査領域での感染防止

著者: 倉田毅1 佐多徹太郎1

所属機関: 1国立予防衛生研究所病理部

ページ範囲:P.1447 - P.1452

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サマリー
 病理作業領域での感染の問題は長い間まったく放置されてきた.手術室で,周辺から患者に感染を波及させないのと逆の発想で,生検・剖検の際に患者から作業者に感染が及ばぬよう最大の注意を払わねばならない段階にきている.感染症のまったくわからない臨床家の激増する中で,病理関係者はみずから感染の危険から身を守る努力をしていかねばならない.設備については,"死者にお金を出さない"日本の医療のシステムの中で,病理領域,特に剖検室はきわめていいかげんに扱われてきた.今後は少しでも正しい感染に対する知識と対応策を持ち,適切な環境を作り,安全に作業を進めていきたいものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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