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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻13号

1988年12月発行

文献概要

技術講座 一般

髄液細胞の一般検査法

著者: 稲垣清剛1

所属機関: 1安城更生病院臨床検査技術科

ページ範囲:P.1453 - P.1460

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サマリー
 髄液検査の中で細胞数算定はもっとも重要であるが,健常値は低いため,数えるべき細胞とそうでないものとをしっかり区別する必要がある.また,赤血球混入時の細胞補正は必ず実施し,補正前と補正後の数をともに報告する.細胞種類では検体処理を適切に行うと同時に,変性像や悪性腫瘍を主とした異型細胞の形態制定を確実に会得することが重要である.特に,腫瘍細胞は神経系原発の各種腫瘍,白血病や悪性リンパ腫の浸潤,上皮性の転移など,さまざまな細胞が出現する可能性がある.いずれにしても髄液は細胞変性が早く,簡単に採取できないので,検査は速やかにかつ慎重に行わなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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