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検査ファイル 試薬
Clostridium difficile D-1毒素検出試薬
著者: 畠山勤1
所属機関: 1東京都老人医療センター研究検査科
ページ範囲:P.1476 - P.1477
文献購入ページに移動[1]偽膜性大腸炎
抗生剤投与中,あるいは中止後に下痢,軟便,腹痛,発熱などの腸炎症状を呈し,大腸内視鏡検査で特徴的な偽膜を形成する大腸炎を認めることがある.この偽膜性大腸炎と呼ばれる本症の発症には,抗生剤投与により腸管内で異常増殖した毒素産生性のClostridiumdifficileが関与していることが,1978年Bartlettらによって明らかにされ1),その後,本症についてさまざまな角度から検討がなされてきた.C.difficileが腸管内に定着し,偽膜性大腸炎を誘発するまでの一連の過程の概略は以下のとおりである.
抗生剤投与中,あるいは中止後に下痢,軟便,腹痛,発熱などの腸炎症状を呈し,大腸内視鏡検査で特徴的な偽膜を形成する大腸炎を認めることがある.この偽膜性大腸炎と呼ばれる本症の発症には,抗生剤投与により腸管内で異常増殖した毒素産生性のClostridiumdifficileが関与していることが,1978年Bartlettらによって明らかにされ1),その後,本症についてさまざまな角度から検討がなされてきた.C.difficileが腸管内に定着し,偽膜性大腸炎を誘発するまでの一連の過程の概略は以下のとおりである.
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