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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻13号

1988年12月発行

けんさ質問箱

HBs抗原陽性血液の感染力の相違

著者: 三田村圭二1 H子

所属機関: 1東大医科学研究所感染症研究部

ページ範囲:P.1502 - P.1502

文献概要

問 HBs抗原(+),-s抗体(-),-e抗原(-),-e抗体(+)の感染能力は低いといわれていますが,まったくないわけではないから注意する必要があると思います.どのような点に注意すればよいのでしょうか. (岐阜・H子)
答 B型肝炎ウイルス(HBV)感染者あるいはHBs抗原陽性血液は,HBe抗原陽性かHBe抗体陽性のいずれかに大別されます.急性HBV感染ではその初期にHBe抗原が出現し,回復期以降はHBe抗体が陽性となります.HBVキャリアでは,その個々の例では,キャリア状態成立後,若年齢期にはHBe抗原が陽性で,次いで転換(seroconversion)が起こって,HBe抗体陽性となり,通常そのまま経過します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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