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Osteoclast-activating factor
著者: 佐藤幹二1 藤井裕子2
所属機関: 1東京女子医大内分泌センター 2(財)成長科学協会付属研究所
ページ範囲:P.183 - P.184
文献購入ページに移動ヒトの末梢単核球(これにはlymphocyteとmonocyteが含まれていることに注意)をphytohemagglutininなどのレクチンで刺激してやると,メジウム中に強力な骨吸収促進因子が産生されてくる.これは当初は単一のlymphokineと考えられており,破骨細胞刺激因子(osteoclast-activating factor;OAF)と呼ばれていた.このOAFが臨床的に注目されてきたのは,白血病や悪性リンパ腫や多発性骨髄腫に伴う高カルシウム血症に,これらの腫瘍細胞が産生するOAFが関与していると推測されていたからである.OAFの骨吸収活性は非常に強力であるものの,ごくわずかにしか産生されておらず,また骨吸収活性のバイオアッセイが煩雑なため,その精製は遅々として進まず,OAFの本態に関しては一時期,混乱が見られていた.
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