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けんさ質問箱
体腔液の鑑別診断上の問題点
著者: 瀬田章1 金子伸行1 松島常2
所属機関: 1東大病院病理部 2東大病理学教室
ページ範囲:P.192 - P.193
文献購入ページに移動答 腺癌細胞と中皮細胞,組織球との鑑別方法としてはPapanicolau染色(PaP染色),だけではなく,最低でもMay-Giemsa染色(M-G染色),PAS染色を併用しなくてはならない.PaP染色は主に上皮性腫瘍の鑑別に役だつ.M-G染色は,細胞の大きさ,細胞質,核,核小体を観察するのに有用で,血液疾患,悪性リンパ腫,肺の小細胞癌などの鑑別に役だつ.PAS染色はその細胞が,悪性細胞か,良性細胞かを鑑別するのに便利である.
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