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マスターしよう検査技術
β-ラクタマーゼの検査法—酵素の活性測定と基質特異性の求めかた
著者: 井上松久1 平岡聖樹2 岡本了一2
所属機関: 1群馬大薬剤耐性菌実験施設 2エピゾーム研究所
ページ範囲:P.239 - P.243
文献購入ページに移動β-ラクタム剤耐性菌の耐性機構は,外膜蛋白質の変化に伴う透過性の減少,β-ラクタム剤加水分解酵素β-ラクタマーゼによる薬剤の加水分解,薬剤の標的蛋白質(PBP)の変化等々による.この中で,臨床分離細菌から最も頻繁に分離・検出される耐性菌はβ-ラクタマーゼ産生菌である.したがって,β-ラクタマーゼの活性の強弱を知ることは,耐性値,薬剤が効くか効かないかを知ることでもある.さらに薬剤耐性遺伝子の細胞内存在,プラスミド性か染色体性かも知ることもできる.ここでは,私たちが日常行っているβ-ラクタマーゼの定量法について解説する.
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