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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻3号

1988年03月発行

文献概要

検査ファイル 項目

ブロムイオン(Br

著者: 関口光男1

所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.244 - P.245

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 水分平衡,浸透圧調節,酸-塩基平衡をつかさどっている血清中の主要な陰イオンは,おおよそ100mEq/lの塩素イオン(C1-)と27mEq/lの重炭酸イオン(HCO3-)である.さらに1〜2mEq/lの硫酸イオン(SO42-),リン酸イオン(HPO42-)が存在し,いずれも生理的に不可欠なイオンである.そのほかに約0.05mEq/lとごとく微量のブロムイオン(Br-)が存在する,このイオンの生理的な必要性は定かではなく,おそらく不必要な微量元素の一つと考えられている.したがって,血清中のBr-濃度が上昇するときは,なんらかの形で外界からの摂取によるものと推察されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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