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文献詳細

雑誌文献

検査と技術16巻3号

1988年03月発行

検査ファイル 試薬

コントロール尿

著者: 木庭敏和1

所属機関: 1東海大学大磯病院中央検査室

ページ範囲:P.248 - P.249

文献概要

 尿検査の精度管理は,臨床検査の中でもっとも立ち遅れているものの一つで,その原因として,①尿定性検査は,-,+,++などの概略で表現され,だいたいの値が得られればよいという考えや,②尿定性検査の主流である,試験紙はその形態から変性しにくいという思い込みがあるためと思われます.しかし,周知のごとく尿定性の判定は主観が入りやすく,また採光条件やバックの色などが成績に影響し,さらに,試験紙に含まれる成分は予想以上に不安定であることなどから,精度管理が必要になります.このための解決方法に市販コントロール尿の使用があります.
 コントロール尿の使用目的は,日常検査が正しく行われているかどうかをチェックすることにあります.市販のコントロール尿は大別して,定性検査用と定量検査用があり,ここでは前者を中心に紹介します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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