文献詳細
文献概要
病気のはなし
Myelodysplastic syndrome(MDS)
著者: 吉田弥太郎1
所属機関: 1京都大学第一内科
ページ範囲:P.308 - P.313
文献購入ページに移動骨髄低形成によらない原因不明の血球減少で,しかも異形成的な血球形態異常を呈する病態をMyelodysplastic syndrome(MDS;骨髄異形成症候群)と呼ぶ.主として高年齢層にみられ,しばしば急性非リンパ性白血病を発症するが,感染や出血などの骨髄不全死も白血病化に劣らず多発する.血球減少のほかにも血球機能の障害があり,本症候群の本態は造血幹細胞の異常に基因すると考えられている.
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