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技術講座 病理
病理診断における電顕標本の作りかた1—固定・脱水・包埋
著者: 栄本忠昭1
所属機関: 1福岡大学病理部
ページ範囲:P.345 - P.349
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病理診断に応用される透過型電顕につき,標本の作りかたを試料採取から固定・脱水・包埋まで解説した.試料採取では,病理検体の特殊性を考慮しつつ,できるだけ速やかに固定を開始する.そのための試料細切法を図示した.固定はもっとも重要なステップであり,固定剤の性質を詳述し,固定液の作りかた,取り扱い時の注意,緩衝液,浸透圧などに触れた.脱水については筆者の教室の方法やオートプロセッサーを紹介し,包埋については樹脂(包埋剤)の種類や実際の手技を説明した.
病理診断に応用される透過型電顕につき,標本の作りかたを試料採取から固定・脱水・包埋まで解説した.試料採取では,病理検体の特殊性を考慮しつつ,できるだけ速やかに固定を開始する.そのための試料細切法を図示した.固定はもっとも重要なステップであり,固定剤の性質を詳述し,固定液の作りかた,取り扱い時の注意,緩衝液,浸透圧などに触れた.脱水については筆者の教室の方法やオートプロセッサーを紹介し,包埋については樹脂(包埋剤)の種類や実際の手技を説明した.
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